ART
「再生」をテーマに活動を続ける
現代美術家 鈴鹿芳康
YASU SUZUKA|1947 年、神奈川県に生まれる。
多摩美術大学油絵科で学ぶ。京都市立芸術大学版画研究室講師を経てフルブライト研究員奨学金を得て、米国のサンフランシスコ・アート・インスティテュート 写真科へ留学。渡米を機に、ユニークな視点と独自の方法論で本格的に写真表現に取り組むようになる。ピンホール写真、サイアノタイププリント、ポラロイド、インスタレーションなど様々な手法で作品を制作し、京都を拠点に世界中で活動。2018年にその功績を認められ京都美術文化賞を受賞する。現在、制作活動の拠点を今治に移し和紙の技術を使った古い着物の再生をテーマにした作品を制作中。2022年には清水寺・平成落慶記念ART 展に参加予定。現在 京都芸術大学名誉教授(瓜生山学園) ピンホール写真芸術学会名誉会長
シャツを“着る”という機能から
開放した『解脱したシャツ』
写真造形作家で現代美術家の鈴鹿芳康氏は1990年代にシャツを「着る」という機能から解放し、再生する過程を通じて人が生きている意味や価値を探る作品「解脱したシャツ」を発表しました。日本の伝統技術である和紙漉きの手法により生み出されたそれは、内包された記憶が薫り立つような美しいフォルムをしています。知人の愛用したシャツをモチーフに再生させたこのシリーズ作品は1997年 第16回今立現代美術紙展で日本紙アカデミー賞を1999年には第12回全国和紙画展アート部門にて金賞を受賞しました。
受賞歴
1968年 | 日本版画協会展新人賞 |
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1969年 | 日本版画協会展協会賞 / 国際青年美術展・日本文化フォーラム賞 |
1974年 | 芦屋川国際ビエンナーレ展第2席 |
1978年 | 日本クラフトコンペ特別賞 / 京都デザイン協議会賞 |
1989年 | 京都芸術新人賞 |
1993年 | 京都現代写真作家展優秀賞 |
1994年 | 京都市美術展グランプリ / 版画部門 |
1997年 | 今立現代美術紙展'97・日本紙アカデミー賞 |
1999年 | 全国和紙画展 / アート部門金賞 |
2000年 | キャノンデジタルクリエーターズコンテスト・佳作賞 |
2002年 | 日本写真芸術学会芸術賞 |
2004年 | 日本写真芸術学会特別賞 / アルル国際写真祭ディスカバリー賞 |
2013年 | 京都府文化賞功労賞 |
2018年 | 京都美術文化賞 |
「解脱したシャツ」 展覧会
1999年 5 月 | 「解脱したシャツ」 ギャラリーマロニエ (京都) |
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1999年 9 月 | 「解脱したシャツII」 ギャラリー夢創館 (神戸) |
2000年 5 月 | 「鈴鹿芳康展 Transformed SHIRTS 」 麻布霞町画廊 (東京) |
2015年10月 | 「解脱したシャツ/熊本の22人」 島田美術館ギャラリー (熊本) |